こんにちは、教員+3人ワンオペママのyokoです。
わたしは大学卒業後すぐに就職し、民間企業で働いていましたので、仕事は「教師一筋!」ではありません。企業で数年間勤務し、退職後、教員を志しました。
2007年に採用され、現在教師生活14年目に突入したところです。14年間の間で数年間産休・育休(3年+1年半)をいただきましたので、実質的に言えば、10年程度といったところでしょうか。ちなみに、中学校の教員をやっています。
今回は「文部科学省」の言っている「教員の資質」について、現場での経験談をまじえながら、わかりやすく説明したいと思います。
これから教員採用試験を受ける方、大学のレポートで「教員の資質」についてまとめなければならない学生さん、教員ってどんな仕事?と興味を持たれた方、ぜひご一読ください。
まず、はじめに…
「教員 資質 必要」と検索すると、やっぱりでてきます。一番最初に文部科学省のホームページが。以下、抜粋です。
平成17年10月の本審議会の答申「新しい時代の義務教育を創造する」においては、優れた教師の条件について、大きく集約すると以下の3つの要素が重要であるとしている。
1教職に対する強い情熱
2教育の専門家としての確かな力量
3総合的な人間力
うんうん。なるほど。全くそのとおりです。(上から目線ですが。笑)
この3つの資質を兼ね備えている先生は、生徒や保護者だけでなく、まちがいなく同僚の先生方からも尊敬されることでしょう。
では、この文部科学省が提示している3つの資質を具体的に、現場の視点で、経験談をもとに詳しく説明します。
教職に対する強い情熱
はい。わたしたち教員はなんといっても「情熱」が必要です。なぜなら、こんなに仕事量の多い、勤務時間の長い仕事はありません。
経済協力開発機構(OECD)は19日、日本の小中学校教員の勤務時間が加盟国・地域などの中で最も長いとする調査結果を発表した。小学校が週54・4時間、中学校は週56・0時間で、教育委員会への報告書作りといった事務作業や、部活動が負担になっていた。
これって、週あたりの勤務時間ですから、中学校の教員の場合、平均週56.0時間ということは、一日あたりの残業時間は平均3時間(月60時間)となります。
これに、土日の部活動もプラスされますから、中学校の教員の労働時間がいかに長いかがよくわかります。
このハードな労働時間に耐えるためには、教員であることに「誇り」と「情熱」がなければ、続けることは厳しいでしょう。
情熱をもつためには、自分の教育に対する理念(つまり、子どもたちのゴール設定)が必要になります。わたしは、自分と出会った子どもたちに、どんな大人になってほしいかをいつも話しています。そのために、叱るときは厳しく叱ると伝えています。
それは、どんな大人かというと、
「自分の足で人生を歩んでいける」
「社会に出たときに、まわりから愛される人になる」
「つらいこと、しんどいことにもしっかり向き合える」
このように、自分の中に育てたい生徒像があるわけです。どんなに仕事量が多くても、自分の中にゆるがない生徒への思いをもっているからか、今もハードな仕事をなんとか続けられています。(ほんとギリギリですけどね。)
3年間という短いスパンでは、なかなか子どもを変えることはできないことも事実です。ただ、自分にできること、それは、目の前の子どもたちへの愛情を持って接すること、ただそれだけだと思い、日々やっています。
この生徒への「愛情」=「情熱」だと思っています。
生徒への愛情がなければ、こんなハードな仕事は、とっくにやめていたことでしょう。(今も忙しすぎると、「やめたい!!」と思うことはよくありますが。笑)
今までに、わたしが出会った素晴らしい先生方は、生徒への情熱(愛情)が深い方ばかりです。
- 毎朝7時すぎから、教室で受験勉強を一緒にする。
- 塾に行けない生徒と毎日勉強ノートのやり取りをする。
- 提出物がきちんとできない子には、毎日チェックする。できてなかったら、一緒にできるまでやる。
- 朝起きれない生徒を出勤前に起こしに行く。
- 生徒が学校外で練習しているクラブチームの試合の応援に行く。(もちろん、休日です)
- 受験前日にクラス全員に手作りのお守りを渡す。
例をあげれば、きりがありません。3人いる我が子たちにもこんな先生方との出会いがあればと、母としては願うばかりです。
自分のことを大切に想ってくれる先生に出会えたら、どんなに素晴らしいでしょうか。子どもたちは、教師としてだけでなく、きっとひとりの大人として尊敬しますよね。
尊敬できる大人に出会えることや、自分に愛情を持って接してくれる大人と共に過ごす時間は、その子がその先の人生を歩む道標にもなります。
だからこそ、わたしたち教師にとって、大切な資質のひとつは、「教職に対する情熱(つまり、子どもたちへの愛情)」なのです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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