こんにちは、教員+3人ワンオペママのyokoです。
今日は、教員採用試験2次試験対策について、お話します。
わたしは中学校の英語の教員になって、14年目を迎えました。採用試験を受験するためだけでなく、教員としての英語力をキープするためにも、日々の努力はかかせません。今回ご紹介する内容は、採用試験に合格するためだけでなく、現在も続けている勉強方法でもあります。
では、具体的に教員採用試験二次試験専門試験の合格ラインに立つためには、日々どのようなことを行えばいいのでしょうか。
読解編
英語の専門試験では、長文の読解・要約がメインとなります。大量の英文をいかに早く理解し、まとめられるかが合格のポイントとなります。
英文がスラスラ読めるだけでなく、「要約する」という作業が必要であるため、日本語で書く力も必要となってきます。
大量の英文を読み、要約の練習をするには、「国公立難関大学の入試問題」がおすすめです。優れた内容の英文を読むことができ、解答を見れば、日本語での要約のテクニックを学びとることもできます。
《新入試対応》
大学入試 全レベル問題集 英語長文6
国公立大レベル 改訂版
旺文社
長文読解のスピードを上げるために、語彙力も必要です。中学校の英語科教員は「英検準1級」を持っていることが理想とされています。専門試験で読む英文もちょうど英検準1級程度の内容です。英検向けの単語集を使ってもいいのですが、わたしが使っていた語彙力UP教材はこちらです。
ALL IN ONE (日本語) 単行本
高山英士著
例文を覚えながら、語彙力をUPさせていくという参考書です。リスニング対策にも活用できる1冊です。
リスニング編
リスニング力をUPさせるために、継続して行っていることは、NHK教育テレビの夕方にやっている、「子ども向けの外国ドラマを見ること」です。
ただ見るだけでは、内容の理解も薄いまま、効果がありませんので、まず「日本語で見て、内容を理解してから、英語放送で見る」ようにしています。日本語が頭に入っていれば、早いスピードの会話も、英文としてキャッチすることができます。
3人の子どもたちとまず番組を見て、寝かせてから、録画した英語放送を再度見ています。
英検やTOEICなどの資格試験向けのリスニング教材を使用することもいいのですが、自然なスピードでの会話に耳をならすには、ぴったりの教材です。(映画(字幕→英語のみ)でも試したこともありますが、2時間×2回は時間がかかりすぎるため、長続きしませんでした。30分程度の子ども向けドラマが無理なく継続できます。
「超能力ファミリー サンダーマン」
毎週土曜日 18:45~
うちの7歳になる娘も大好きで、毎週楽しみにしています。
ディスカッション編
ディスカッションは練習あるのみです。
わたしは、社会人から教員になりました。教員採用試験を受験するまでの1年間は、いわるゆ公務員対策予備校に通っていました。
そこで、中学校・高校の英語教員を目指す方々と、毎週土曜日の夜、授業が始まる1時間前に来て、トピックを変えて、ディスカッションの練習をしていました。
学生さんであれば、教員採用試験を目指す友だちと練習することができますが、講師の方は、なかなかそうもいきませんよね。同じ職場の英語科の先生方にお願いして、練習していただくのもいいですが、現場は忙しく、なかなかそんな余裕もないのが現状といったところでしょう。
とは言え、何も対策せずに、受験するのはやめましょう。
例えば、トピックごとに、30秒程度で自分の意見を伝える英文を書いて、ALTの先生に添削してもらってはいかがでしょうか。添削された英文を、しっかり暗記し、はっきりと丁寧に伝える練習をすることは、一人でも可能です。
*トピック例*
- What do you want to do to have students improve their English in your class?
- What is the most important rule in your class?
- If you have students who don’t like English, what do you want to do?
- Which is better, the class based on speaking or the one based on reading?
- What do teachers need to do to improve their English?
- What is you motto? How do you tell it to your students?
- What is important to have a good class with your ALT?
面接でも同じことが言えますが、自分の意見は短くはっきりと伝えることが大切です。どんなに高い英語力を持っていても、長い時間話し続けると、結局何を伝えたいのかがわからなくなります。生徒と話すときも、要点を簡潔に伝えることで、集団への指示が的確に伝わります。
模擬授業編
ディスカッションと同様、模擬授業もとにかく練習あるのみです。自分の授業を動画に撮って、見てみましょう。まわりの友人や家族から率直な意見をもらいましょう。
ただ単にテーマの数をこなすのではなく、一つのテーマにしぼり、完成度を上げていくことが大切です。
試験当日、グループで模擬授業の試験を行う地方自治体も多くあります。共に受験される方々が生徒役になりますので、生徒役を楽しませることができたら、合格ラインでしょう。
まずは、恥ずかしがらず、自分が模擬授業を楽しむことが大切です。現場に立ったら、生徒を楽しませることができるかが勝負です。(共に楽しめると、なお良しですね。)
*模擬授業テーマ例*
- 現在形と現在進行形の違いについて説明しなさい。
- 関係代名詞の導入を行いなさい。
- あなたのモットーを英語で生徒に伝えなさい。
- 中学校1年生の最初の授業です。英語で自己紹介をしなさい。
- 不定詞形容詞的用法でのwritingの授業を行いなさい。
ちなみに、わたしは「現在形と現在進行形の違い」について模擬授業を行いました。カナダで学んだ児童英語を活かすため、現在形の説明(日常の習慣を表す)をさらっとしたあと、生徒役の受験生全員に「走っている(I’m running.)」「飛んでいる(We’re jumping.)」「踊っている。(My teacher is dancing.)」と、体全身を使った模擬授業を行いました。
体全身を使って英語を学ぶことはとても有効的な学習方法ではありますが、恥ずかしい年頃の中学生が教室でdancingすることは、現実的ではありません。
ただ、自分の学んできたこと(経験)を生かした模擬授業を展開することで、自分という人間がどんな人間であるかを面接官に伝えることができます。
短い時間の中で、いかに自分を知ってもらうかが、合格への近道になるように思います。
また、模擬授業後の最終面接では、自分の授業のゴール(目標)をどこに設定しているかを聞かれました。その日の授業で、生徒は何を習得するのかを明確にしていることはとても大切です。模擬授業の指導計画を作成するときには、合わせて目標設定をしておくことをおすすめします。
まとめ
どんなことにも前向きに、ひたむきに取り組めるかが、教員として、必要な資質でもあります。
今回あげた例はごく一部ですが、まずは一生懸命取り組んでみてくださいね。あなたの素敵な人柄が、二次試験のあらゆる場面で、試験官の方々に伝わることを願っています。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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